工事写真で見る施工フロー
ここでは、コンパクトモール工法による取付管推進の作業状況などを、施工フローに従って、工事記録写真により説明します。
工事内容 | φ200取付管推進工 |
推進距離 | 4.8m |
取付対象管 | HP250 |
鋼製鞘管呼径 | φ350 |
布設角度 | 34度 |
土質 | 砂質土 N値 6〜10 |
推進機型式 | コンドル500 |
写真(1) 推進機設置工
作業坑内に、推進機を吊り降ろして計画の推進方向、推進角度に合わせ正確に設置する。
推進時に、推進機のずれや移動が生じないように固定措置を行う。
作業坑規模は、幅1.4m×長さ2.4m。

写真(2) 鋼製鞘管推進工
鋼製鞘管(配管用炭素鋼鋼管、350A、L:1.0m、スパイラル継手)を接続しながら下水道本管(呼径φ250推進用ヒューム管)まで到達させる。
通常、取付管がφ200の場合、使用する鋼製鞘管は呼径φ300を標準とする。しかし、当該工事では、本管径に比して穿孔径が大きいことから、穿孔精度を確保するため鋼管サイズを変更して施工した。

写真(3) 地盤改良注入管設置工
鋼製鞘管の本管到達後、到達部の地盤改良を行うために、薬液注入ロッド削孔を行う。

写真(4) 到達部地盤改良工
到達部の止水を行う。注入方式は、二重管ストレーナ単相式とし、注入材料は水ガラス系溶液型瞬結(無機)。

写真(5) コア穿孔工
鋼製鞘管底部の鋼管到達位置を確認し、コアドリルマシンを使い対象管のコア穿孔を行う。

写真(6) 穿孔コア回収
穿孔したコアはコアキャッチャーにより回収される。

写真(7) 取付管材料
当該工事で使用した取付管材料。
- プレーンエンド直管:φ200、2.0m×3本
- 特殊支管:φ200×1ヶ
- 継手:WTB200×2ヶ
- スペーサー:200×300、3ヶ

写真(8) 塩化ビニル管挿入工
特殊支管、取付管を接合して組立て、コア穿孔部に支管を嵌合する。

概念図 浸入水防止工
取付部の完全な止水を行うために無収縮グラウト材を充填する。 取付管内に専用プラグを挿入して本管穿孔部で膨張させることで本管内部に漏れることなく無収縮グラウト材を充填できる。

写真(9) 中詰注入材料混練作成
中詰注入材(布設角度55°未満のためCB)を鋼製鞘管と取付管の間に充填する。

写真(10) 中詰注入材養生
中詰注入材の充填後、確実な硬化を期して、養生を行う。

写真(11) 取付管推進工完了
前述の一連作業を完了して、コンパクトモール工法による取付管推進工は終了した。
